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活動報告

【九州】「第16回日本臨床腫瘍学会学術集会」でのポスター発表

内 容/

 九州大学では、2018年1月に4名のがんプロ教員・履修生により「米国視察研修」を実施し、カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)のBing Ren研究室(次世代シークエンサー(NGS)を用いた基礎研究)、ゲノム医療を行っているMoores cancer center、NGS開発の大手企業であるイルミナ本社を訪問し、見学並びにディスカッションを行いました。

※下記、関連記事を参照ください。

 

 その後、本研修で学んだこと、それに基づき検討した「米国と比較した我が国のがんゲノム医療の現状と問題点」をまとめ、第16回日本臨床腫瘍学会学術集会(2018年7月19日~21日:神戸)において、がんプロ履修生である花村文康先生を筆頭演者としてポスター発表を行いました。

 ポスター発表では、日本は米国と比較し、設備面のみならず必要な人材育成、法整備、国民の遺伝子検査に対する意識の違いなどにおいて遅れをとっていること、また、保険制度の違いから、米国のゲノム医療を我が国に外挿して考えることは困難であり、がん医療の均てん化に基づくゲノム医療の均てん化や、がんゲノム医療中核拠点病院を主体とした臨床・研究ネットワークの構築など、日本独自のゲノム医療体制作りが必要であると考えられること等を報告しました。

 発表では多くの質問があり、活発なディスカッションが行われました。多くの先生方が、がんゲノム医療をリードする米国の現状への興味、我が国でがんゲノム医療を推進していく使命感を感じておられることも肌で感じることが出来、とても貴重な機会となりました。

 

 「新ニーズに対応する九州がんプロ養成プラン」では今後も、がんゲノム医療を多面的に推進できる人材の育成を行って参ります。


【関連記事】米国視察研修報告書(2018年1月派遣)

 http://www.k-ganpro.com/detail/73