新ニーズに対する九州がんプロ養成プラン 新ニーズに対する九州がんプロ養成プラン

修了者の声

医師向け

佐賀大学・がんプロフェッショナル養成コース 平成30年度修了者
現職 佐賀大学医学部 内科学講座 血液・呼吸器・腫瘍内科 助教
中島 千穂(佐賀大学) 医師

私は、2018(平成30)年度に、佐賀大学医学部医科学専攻 医学系研究科博士課程の「がんプロフェッショナル養成コース」を修了しました。

 

私は、呼吸器内科専門医として薬物療法を中心とした肺がん診療を経験する中で、多くの患者さんが薬剤耐性によるがんの再発・再燃により苦悩されるのを、間近に見てきました。そのため、がん薬剤耐性の克服へ向け、肺がんだけでなく組織横断的ながんの分子生物学的な本質を学びたいと考え、がんプロフェッショナル養成コースへ入学しました。折しも私が本コースで学ぶ期間中、革新的技術である次世代シークエンサーによるがんの網羅的遺伝子解析技術が広く普及し、原発臓器に関わらず腫瘍を遺伝子変化によって分類し、標的となる遺伝子変化に特異的な分子標的薬を用いて治療する潮流が高まってきました。当学においては、末梢血を用いたLiquid biopsyによりこれらの網羅的遺伝子変異検索を行う先端的なプロジェクトに参加し、各種のがんに共通するactionable mutationとその薬物治療の知識を深めることができ、また遺伝性乳がん卵巣がん症候群やリ・フラウメニ症候群などの遺伝がんについて、またその対応についても見識を深めることができました。今後包括的ゲノムプロファイリングが我が国において保険適応となり、ますますがんゲノム医療が進展していくことが予想される中で、このような先端的取り組みを経験できたことは、本コースでなければ経験できない稀有な機会であったと考えています。

 

現在私は、佐賀大学医学部 内科学講座 血液・呼吸器・腫瘍内科の助教として、「がん薬物療法専門医」の資格を取得するため、肺がん以外の腫瘍についての知識・経験を深めるべく診療業務を行っています。本コースで学んだことを生かし、お会いする一人一人の患者さんの病態をより深いレベルで考察しながら経験を積み、リサーチマインドを忘れず診療に励みたいと考えています。

 

(2019(令和元)年8月掲載)